コラム

衣替えの正しい手順|洗ってから、しまう。防虫剤・除湿剤の置き方まで

衣替えの正しい手順|洗ってから、しまう。防虫剤・除湿剤の置き方まで

※ サイズ情報・着用レビューは個人の感想です。購入前に必ず公式サイトをご確認ください。

衣替えで虫食いやカビが起きる原因のほとんどは、汚れが残ったまましまうことです。エステーは「必ず汚れを落としてから収納すること」を鉄則としています。しまう前に洗って完全に乾かし、防虫剤は収納スペースの広さに合わせた数を、無臭のピレスロイド系なら他の薬剤と併用しても大丈夫です。クリーニングから戻った服は、ビニール袋を外して陰干ししてからしまってください。

📋 この記事でわかること

  • 衣替えのタイミングの決め方
  • しまう前に必ずやること(洗濯・乾燥)
  • 虫食いが起きる本当の原因
  • 防虫剤の種類と、併用してよい組み合わせ・悪い組み合わせ
  • 除湿剤の正しい置き方
  • クリーニングから戻った服のしまい方

読了目安: 約7分


虫食い・カビの原因は、ほとんどが「汚れたまましまうこと」

結論: 虫食いの原因は生地そのものではなく、生地に残った汗・皮脂です。ウール・カシミヤ・シルクなどの動物性繊維がよく狙われますが、ポリエステルでも汚れていれば食べられることがあります。

「去年しまったニットに穴が開いていた」——これは生地が弱かったからではなく、多くの場合、しまう前の汚れが原因です。

エステーの解説によると、衣類の害虫はウールやカシミヤ、シルクなどのやわらかい動物性繊維を最も好み、綿や麻などの植物性繊維も食べます。さらに、ポリエステルなどの化学繊維でも、食べこぼしや皮脂などで汚れていると食べられる可能性があるとされています。

つまり、素材を選ばず「汚れているかどうか」が虫食いの分かれ目になります。地雷系・量産型・ロリータの服はレースやチュールなど手洗いが必要な装飾が多く、面倒でつい後回しにしがちですが、ここが1年後の状態を左右します。

注意: 見た目がきれいでも、汗や皮脂は目に見えません。「1回しか着ていないから大丈夫」ではなく、しまう前は必ず洗ってください。

衣替えのタイミング

結論: 日付よりも「晴れて空気が乾燥した日」を選ぶことが大切です。湿度の高い日に作業すると、しまった直後からカビのリスクが上がります。

エステーは、衣替えの作業日について「晴れて空気が乾燥した日に行いましょう」としています。目安として、春は最高気温が15℃前後、夏は20℃前後を超えてくる時期に切り替える人が多いとされますが※推定(複数の衣類ケア専門サイトで共通して示される目安)、地域や体感で前後します。

日付にこだわるより、次の条件がそろった日に作業するほうが確実です。

  • 晴れていて、湿度が低い
  • まとまった時間が取れる(洗濯〜乾燥〜収納まで1日で終わらせられる)
  • しまう服をすべて出し切れる(クローゼットの奥まで手が届く)

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しまう前の3ステップ

結論: 洗う→完全に乾かす→たたむ、の順番を飛ばさないことが、衣替えでいちばん大事な作業です。

Step 1: 洗濯表示を確認して洗う

エステーは「必ず汚れを落としてから収納すること」を鉄則としています。自宅で洗えるかどうかの判定は地雷系・量産型・ロリータ服の洗濯方法、ニット類はニット・カーディガンの洗い方を参考にしてください。

Step 2: 完全に乾かしてからしまう

生乾きのまましまうと、カビと虫食いの両方のリスクが上がります。厚手のニットやコートは、表面が乾いていても内側が湿っていることがあるので、時間に余裕を持たせてください。

Step 3: たたみ方・収納方法を決める

フリル・装飾パーツを傷めないたたみ方や、パニエ・チュールスカートの収納方法は地雷系・量産型・ロリータ服の収納術に詳しくまとめています。この記事では、しまった後の防虫・防湿だけを掘り下げます。


防虫剤の選び方——併用できる薬剤・できない薬剤

結論: 無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できます。有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうは、種類が違う有臭薬剤同士を混ぜると衣類が変色することがあるため併用できません。

防虫剤は大きく4タイプに分かれます。エステーの分類では、無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうです。現在は無臭のピレスロイド系が主流で、薬剤のにおいが衣類に付かないという利点があります。

タイプにおい他の薬剤との併用
ピレスロイド系無臭どの薬剤とも併用できます
パラジクロルベンゼン有臭他の有臭薬剤とは併用できません
ナフタリン有臭他の有臭薬剤とは併用できません
しょうのう有臭他の有臭薬剤とは併用できません

エステーは「無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できますが、有臭の薬剤同士は併用できません」と明記しています。去年の引き出しに残っていた防虫剤の上に、種類を確認せず別のものを足すのがいちばんやってしまいがちな失敗です。衣替えのたびに、去年の防虫剤の種類を確認してから追加してください。

防虫剤の量は、衣類の量ではなく収納スペースの広さで決まります。引き出し・衣装ケースでは衣類の上に、クローゼットではパイプに等間隔で吊るすのが基本です(詳しい置き方はニット・カーディガンの洗い方のしまう前ケアの章でも触れています)。

補足: ウール・カシミヤにも防虫剤は安心して使えます。素材によって使える・使えないの制限はほとんどありません。

除湿剤の置き方と交換の目安

結論: 除湿剤はできるだけ密閉性の高い空間で使うほど効果が出ます。クローゼット用タイプの有効期間は1〜6ヶ月で、薬剤がゼリー状になったら交換のサインです。

除湿剤は防虫剤と同じく、密閉された空間で使うほど効果を発揮します。エステーは「できるだけ密閉性を高くして使用しましょう」としています。クローゼットの扉を開けっぱなしにしていると、効果が薄れやすくなります。

交換のタイミングは製品によって幅がありますが、クローゼット用タイプは有効期間の目安が1〜2ヶ月(同じ場所でも季節や湿気で変わり、6ヶ月以内には必ず交換)とされています。見た目でも判断でき、顆粒状の薬剤がゼリー状になったら交換のサインです。コンパクトタイプは有効期間2〜4ヶ月とされています。

一方で、除湿しすぎるとクローゼット内が乾燥しすぎて、パニエの張りが変わることがあります。除湿剤と防虫剤を併用しつつ、週に何度かは扉を開けて換気する、というエステーの案内どおりの運用が無難です。


クリーニングから戻った服は、そのまましまわない

結論: クリーニング店から戻った服はビニール袋を外し、陰干しして湿気を飛ばしてからしまってください。袋のまましまうと、内側に湿気がこもります。

見落としがちなのが、クリーニングから戻ってきた服です。エステーによると、これらはスチームアイロンなどの湿気を含んでいることがあり、ビニール袋をはずし、陰干しなどをしてよく乾燥させることが大切とされています。

ビニール袋のまま吊るしてしまうと、袋の内側に湿気がこもり、カビの原因になります。宅配クリーニングを利用する場合の各社比較はロリータ・地雷系服の宅配クリーニング6社比較にまとめています。


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よくある質問

Q1. 防虫剤を切らしていたら、来年まで大丈夫ですか?

おすすめしません。防虫剤なしで数ヶ月保管すると、その間に虫食いのリスクが上がります。衣替えの作業日に必ず補充するようにしてください。

Q2. 去年使っていた防虫剤の種類がわかりません

パッケージが残っていれば種類を確認できますが、わからない場合は無臭のピレスロイド系に統一するのが安全です。どの薬剤とも併用できるため、判断に迷ったときの選択肢になります。

Q3. 圧縮袋を使ってもいいですか?

ニットやフリルの多い服は、圧縮すると型崩れの原因になります。厚手のコートなど型崩れしにくいものに限定し、装飾の多いワンピースやパニエには使わないほうが安全です。

Q4. 除湿剤と防虫剤、どちらを先に置きますか?

順番の指定はありませんが、どちらも収納スペースの広さに応じた数を置くことが共通しています。引き出しなら衣類の上、クローゼットならパイプに、それぞれ別の場所に配置してください。

Q5. クローゼットがカビ臭いです

既にカビが生えている可能性があります。まずは服をすべて出して天日干しし、クローゼット内をよく乾かしてから換気を増やしてください。臭いが取れない場合は、除湿剤を密閉性の高いタイプに変えることも検討してください。


まとめ

  • 虫食いの原因は素材ではなく汚れです。しまう前は必ず洗って完全に乾かしてください
  • 衣替えの作業日は、日付より「晴れて乾燥した日」を優先してください
  • 無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できますが、有臭薬剤同士は併用できません
  • 防虫剤・除湿剤の量は衣類の量ではなく収納スペースの広さで決まります
  • クリーニングから戻った服はビニール袋を外し、陰干ししてからしまってください

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参考・出典

※ 衣替えの気温目安は複数の衣類ケア専門サイトで共通して示される一般的な目安であり、単一の公式データに基づくものではありません。

※ 防虫剤・除湿剤の使用方法・有効期間は製品によって異なります。必ず製品パッケージの表示に従ってください。

※ 収納・お手入れの仕上がりに関する記述は編集部の見解を含みます。素材や環境により結果が変わる場合があります。

タグ

#衣替え#収納#防虫剤#除湿剤#お手入れ#秋冬#クローゼット

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